よしだたくろう♪「雪」2分53秒
今冬一番の寒さとなった12日(木)、足元のストーブを「強」にして、机の前で震えていた。午後2時前ごろだったか、よしだたくろうの「雪」というアナウンスとともに、放送から音楽が流れてきた。
しかし、耳慣れたよしだたくろうの声とも、歌い方とも違うような気がした。番組のチェックはインターネット・テレビを通してサイマル放送を聴いているのだが、受信機のせいだとも思えない。放送中のスタジオに問い合わせた。居合わせた3人のスタッフも同様の意見だった。
すぐさまキューシートを確認、楽曲データ・ベースにもアクセスしてCD番号を確認しても異常はなかった。正真正銘のよしだたくろうだった。「雪」はフォーク・グループの猫にも楽曲提供されているが、もちろん猫のものではなかった。
CDルームの棚からデータ・ベースに入力したCDを見て納得した。それは1970年に発売された最初のアルバム「青春の詩」だった。広島から上京してきたエレック・レコード時代のものである。これまで記憶に残っていたのはライブ・バージョンの曲で、オリジナルについては聴いていなかった、あるいは聞き流していただけなのかもしれない。
よしだたくろうの歯切れ良さはなく、物憂げに語尾を伸ばした歌い方だった。なにかシャンソン風のところが、アダモの♪「雪が降る」のイメージと重なってしまった。デビュー当時の歌い方が違うことが、あらためて40年以上も続く現役生活の長さ、実績を思い知らされたようだった。
そういえば、先日のツイッターで、これも御贔屓の早川義夫さんが、ファンの「昔のアルバムの曲、今のライブで聴く。いまの早川さんの歌う方が、同じ曲なのにずっといい」というつぶやきに対して、「僕もそう思う。自惚れではなく、みんな、今を生きているからです」というリツイートを思い出した。
現役を永く続けて、その時々の表現で歌ってくれるのはファンにとって最高の贅沢といえます。
生放送中のスタジオ前のドタバタ劇が続くうち、2分53秒の♪「雪」はとっくに終わっていた。体の震えも止まっていた。スタジオでは、生活いち番シャトル便「生活の匠」で、ハウジングスタッフの東原守社長が出演されていたのだが、外の騒ぎがスタジオの中に影響を与えなかったか、反省の一幕であった。