YouTubeで思い出した母と子の絆
きのう(23日)、スマホでツイッターを見ていたら「時事コム」のつぶやきで、YouTubeの再生回数が1日40億回に達した、というのが流れていた。昨年5月比で25%の増加になっているらしい。
動画再生が多いのだろうが、私はほとんどが楽曲の検索である。時事コムのせいでもないが、久しぶりにタブレット端末でYouTubeを開いてみた。次から次に渡り歩いていたところ、ある楽曲に目が止まった。40年ぶりぐらいに再会した1曲で、当時はラジオで聴いていただけであるが、旋律も歌詞も思いだした。
真芽正恵の♪「サニー坊や」という曲で、なぜか当時は、心惹かれていたのだった。数十年ぶりに再会した楽曲で、自然と歌いだせたのは2,3年前のハプニングス・フォーの♪「透明人間」以来のことである。感激そのものである。
「サニー坊や」は、村で母と二人暮らしの坊やが、病気になった母のために町へ薬を買いに行く内容である。走って走ってお家へ帰る坊や。オレンジ色の太陽は西の空で沈みかけている。全身が茜色に染まった坊やは、宵闇の到来と競うように走り続ける。あたかも命の炎が燃え尽きる刻限が迫っているように… そして叫ぶのである。「僕がお家に帰るまで待っていてね」と。
40年前の当時も、母と子の絆、二人なら生きていけるが一人になれば生きてはいけない切なさに惹かれたのだったが、今聴くと、情景を天然色で思い浮かべることができる。少しは人間として成長したのかもしれない。
改めて、YouTube1日40億回再生という凄さを実感したが、金沢工業大学のポピュラー・ミュージック・コレクション(PMC)で検索すると、同曲が納められたアルバム「真芽正恵と小さな詩」が1枚だけ所蔵されていた。まさか、という感じだったが一方で、PMCの公式所蔵数20万枚という数字の凄みも再認識した。
「サニー坊や」を聴きながら、もう一曲別の楽曲も思い出していた。みなみらんぼうが作詞作曲した♪「山口さんちのツトム君」である。
これは幼児向けの歌である、と単純に思っていたのだが、スタッフの谷川昌則に教えられた。ツトム君が元気がないのは、お母さんがお出かけをしていて寂しかったからで、いくら遊ぼうと誘っても、いつもと違う。お母さんが帰ってきて元気になった、というホノボノとした情景が描かれている。が、歌の底には、みなみらんぼうが、小さいころ母親を亡くした寂しさが漂っているのだと…
アナログ人間の私にとって、デジタル機器からの思わぬプレゼントを受け取ったようで、こちらの方も少し成長したのかもしれない。
みなみらんぼうは御贔屓の歌手であるが、残念ながら本人歌唱の「山口さんちのツトム君」は見当たらなかった。一度は聴いてみたいのです。でも一度に多くのプレゼントは受け取る贅沢は許されないのでしょう。次の機会がくることを信じて、楽しみにしています。