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PMCで見つけた〈14〉ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」

2018年11月13日

曲名を「まだ真の姿を知らない」に変えてみた

 FM-N1のホームページが10月から新しくなりました。今、お読みいただいているブログを再開したほか、各番組で使われた楽曲のプレイ・リストをご覧いただくことも出来るようになりました。スマホからの視聴でも、アプリを介さずに直接番組につながるようになりました。音声と一緒に画像も配信していますが従来よりも、鮮明に滑らかにご覧いただけています。これも、サーバーをクラウド(Cloud)に移したためです。
 クラウドと簡単に言っていますが、私の理解力からはみ出た代物です。実は今、もう一つの「Cloud」でも頭を痛めています。カナダのフォーク歌手ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影です(邦題)」。この歌は、これまで、ジュディー・コリンズの作品だと思っていましたが、ミッチェルの方が原曲でした。ミッチェルのレコードをPMCで探すと、3枚ありました。
 そこで、何が「Cloud」か、というと同名のアルバムが「Cloud」で、収録されている同名曲の原題が「Both Sides, Now」というのです。邦題を付ける際に双方とも「青春の光と影」にしたようです。この曲名は、日本人の心をくすぐる所がありますが、作品の内容とは違うような気がするのです。先入観念をもって歌詞を読むと、余り意味が通じなくなって混乱するからです。
 歌詞の和訳全文は、ここではご紹介できませんが番組パーソナリティのロイ・キヨタさんを頼りにすると、青春というより人生の歌のようなのです。最初にCloudに触れ、恋、人生へと展開していきます。ぼんやりとイメージしていた物にも裏と表、陰と陽のように二面性がある。それでも私には本当の姿が分からない、というような内容です。言外に、二面性ではなく中心を見ていないと訴えているようです。敢えて邦題を付けるなら「まだ真の姿を知らない」辺りでしょうか。(宮崎正倫)
 ◇KIT・PMCとは:金沢工業大学がライブラリー・センターに設置しているレコード・ライブラリー「ポピュラー・ミュージック・コレクション」の頭文字をとった略称。全て寄贈されたレコードで構成され、24万5千枚を所蔵している。