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PMCで見つけた〈42〉リン・アンダーソンの「ロッキー・トップ」

2019年3月1日

南北戦争に由来したテネシー大アメフト・チームの応援歌

 

前回の「PMCで見つけた」はボビー・トループの「野球につれて行って」を紹介しました。野球のメイジャー・リーグの試合でセブンス・イニング・ストレッチと呼ばれる7回裏に、ファンが立ち上がって歌う応援歌でした。今回は、アメリカでは野球よりも人気が高いと言われるアメリカン・フットボールの試合で歌われる応援歌を、PMCのレコードの中から見つけました。

 

リン・アンダーソンの「ロッキー・トップ」です。リン・アンダーソンと言えば「ローズ・ガーデン」で知られるカントリー歌手ですが、日本で想像する以上の大物歌手です。その曲は「アット・ホーム・ウィズ・リン・アンダーソン」というアルバムの中にありました。最初はロッキー山脈の頂上かな? とも思いましたが、それなら「サミット」ではないかと疑問が湧き調べてみることにしました。

 

元々は、ジ・オズボーン・ブラザーズのブルーグラスの曲であることが分かりました。楽曲の冒頭からバンジョーの音色が響き渡っていることも納得がいきました。テネシー州立のテネシー大学のアメリカン・フットボール・チーム「ヴォランティアズ(通称:VOLS)」の応援歌なのだそうです。プロ・チームの試合しかテレビでは見たことがありませんが、学生の試合も大変な盛り上がりをみせ、応援歌が大声で歌われるそうです。

 

話は元に戻りますが、それでは「ロッキー・トップ」とは何だったのか、ということです。テネシー大はテネシー川沿いの都市・ノックスビルにあります。同大もテネシー川のほとりに面しています。そこから北西方向へ約30㎞進むとロッキー・トップという郊外の街に着きます。そう、地名だったのです。「ヴォランティアズ(Volunteers)」とは南北戦争の際、両軍に対して志願兵が多く加わったことに由来しているのだそうです。(宮崎正倫)

 

KITPMCとは:金沢工業大学がライブラリー・センターに設置しているレコード・ライブラリー「ポピュラー・ミュージック・コレクション」の頭文字をとった略称。全て寄贈されたレコードで構成され、245千枚を所蔵している。