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PMCで見つけた〈4〉コニー・スミスの「悲しきトランジスター・ラジオ」

2018年10月9日

定番の“悲しき”だが、こんな青春を飾る曲が残っていた

 コニー・スミスはアメリカのカントリー歌手である。FM-N1では、あまり聴いた覚えがない女性である。歌声は明るく、技巧的に歌うというより、真っ直ぐに耳へ飛び込んでくる。彼女に出会えて良かった、というのが第一印象である。

 邦題は「悲しきトランジスター・ラジオ」(原題はTiny Blue Transistor Radio)だが、これまでのオールディーズの定番ともいえる“悲しき”とか“哀しみの”とかが邦題の頭についた曲の中でも初めて聴いた楽曲である。ちなみに、オールディーズを中心にしたリクエスト番組「ブロークン・タイムマシン」のデータを調べると、これまで、35曲にお応えしている。

 歌詞の方は「私と彼のためにあった小さなトランジスター・ラジオも、彼がいなくなって悲しきトランジスター・ラジオになってしまった」という青春のほろ苦さをかみしめる内容となっている。それもレコードのB面で、A面は「その日を待って」という曲です。どちらかというとB面に愛着を覚える私にとっては、堪りませんでした。

 まだまだ、金沢工大のポピュラー・ミュージック・コレクション(PMC)には、まだまだ“哀しみ”が隠れているかもしれません。また出遭える時がくるのでしょう。それにしても今回は、カントリーが流れる回数が少な過ぎるのが原因なので、反省をしているところです。(宮崎正倫)