ジェームス・テイラーのPMCでみつけた！Ash「Shining Light/Burn Baby Burn」

2025年12月1日

Ash（アッシュ）「Shining Light/Burn Baby Burn（シャイニング・ライト/バーン・ベイビー・バーン）」（2001年）

このレコードは日本の特別盤で北アイルランドのバンド、アッシュの2曲入りシングルです。「シャイニング・ライト」と「バーン・ベイビー・バーン」は2曲とも2001年のアルバム、「フリー・オール・エンジェルズ」からです。

1994年のEPと1996年のデビューアルバムのいいレビューを多くもらった後、アッシュのセカンドアルバムはあまり売れませんでした。セカンドアルバムの失敗はメンタル的な影響もあり、あわせてバンドのお金の問題も出てきました。

しかし、アルバム「フリー・オール・エンジェルズ」がアッシュを救うことになります。ファーストシングルは2001年1月に出した「シャイニング・ライト」、その年の4月には「バーン・ベイビー・バーン」を発売しました。そしてその後アルバムをリリースしました。人気のシングルを収録したアルバム「フリー・オール・エンジェルズ」は全英アルバムチャートで1位を獲得しました。シングルは全部で5枚出して、すべてチャートで上位になりました。

アッシュは続けて世界中で演奏をして、「フリー・オール・エンジェルズ」の後にもう二枚のアルバムを出しました（2004年と2007年）。2009年にアッシュは公式ホームページにファンへのメッセージを書きました。「インターネットの影響で、音楽の購入方法と聴き方は変わると思いますので、これからは僕たちの作曲とリリースの仕方も変わります。」というメッセージでした。当時他のアーティストも少し同じことをしていたけど、アッシュは一番に取り組んだアーティストでした。アッシュのイノベーションは、一つずつの曲をCDではなく、直接インターネット上で出すことにしました。そして、曲名の最初の文字はアルファベットのAからZにして、順番にリリースします。

「シャイニング・ライト」と「バーン・ベイビー・バーン」のおかげでとても有名になったアッシュですが、少しずつ忘れられていたとも考えられます。でも、2015年にまたアルバムの制作を再開しました。2025年10月にまたアルバムをリリースし、その際、来日公演も果たしています。

* KIT・PMCとは：金沢工業大学がライブラリー・センターに設置しているレコード・ライブラリー「ポピュラー・ミュージック・コレクション」の頭文字をとった略称。全て寄贈されたレコードで構成され、28万枚を所蔵している。

ジェームス・テイラー
ジェームス・テイラーは毎月第3火曜日夕方5時半「課外授業の勧め：ロスト・イン・ミュージック」のパーソナリティーです。

Ash – ‘Shining Light/Burn Baby Burn’ (2001)

This is a double A-side, special Japanese release from Northern Irish indie band Ash. The songs, ‘Shining Light’ and ‘Burn Baby Burn’ are both taken from their 2001 album ‘Free All Angels’.

Following a critically acclaimed EP and debut album released in 1994 and 1996 respectively, Ash’s second full-length album was a critical and commercial failure. Together with extensive touring around the world, this failure took its toll on the band mentally, emotionally, and financially.

‘Free All Angels’ rescued Ash. ‘Shining Light’, the first single from the album was released in January 2001, followed by ‘Burn Baby Burn’ in April, then the album itself. ‘Free All Angels’ went straight to number 1 on the UK album chart, and three more singles were taken from it, each charting highly.

Ash continued to tour the world extensively, and released two more conventional albums in 2004 and 2007 before taking a more innovative approach to releasing music. From 2009, Ash released individual songs on their own website, announcing presciently that they felt the internet would change the way music would be consumed by listeners. Other artists were doing this too, but not to the extent of Ash, who added a quirk in that there would be 26 songs, released in alphabetical order according to the first letter of the title.

Ash retreated from the limelight that ‘Shining Light’ and ‘Burn Baby Burn’ brought them, but they did return to traditional albums in 2015. They released their most recent album in October 2025 and toured Japan in support.

* The Popular Music Collection (PMC) is located in Kanazawa Institute of Technology’s Library Center, and is the home of 280,000 donated and catalogued LPs, which are available for listening.

James Taylor
James Taylor presents ‘Lost in Music’ at 5.30 PM on the third Tuesday of every month.