末松廃寺が故郷に残したもの
2018年10月2日
野々市市末松2丁目に、国史跡「末松廃寺跡」がある。白鳳の古代仏教寺院である。江戸時代末期から、寺院跡であることはよく知られていたが、その実態が詳らかに分からず、時によって人は「謎の大寺」と呼んできた。
しかし最近になって、実像に近い輪郭が見え始めてきた。昭和の発掘調査(昭和41年、42年)に続いて、平成の発掘調査(平成27~30年)が成果を上げてきたからである。実は、野々市市では、調査報告書をまとめる時期にきているが、今日(10月2日)現在、追加の発掘作業が続いている。
FM-N1では、放送局のホームページを新しく更新したのを機に、末松廃寺の物語を、ブログで振り返ってみることにした。題して「石塊(いしくれ)の荒野(あらの)睨(にら)む白鳳の塔~加賀百万石の原風景・末松廃寺」。
霊峰白山から流れ出した激流の手取川が刻んだものは扇状地だけではなく、日本成立期の国史に深く刻んだ歴史でもありました。
明日(10月3日)から掲載を始めます。