ジェームス・テイラーのPMCでみつけた!パッツィー・クライン「Today, Tomorrow and Forever」
2024年12月1日
Patsy Cline(パッツィー・クライン)「Today, Tomorrow and Forever」(1985年)
パッツィー・クラインの人生は短いものでした。1963年3月5日に30歳で飛行機の事故で亡くなりました。1955年から1963年までに出した3枚のアルバム、6枚のEP、24枚のシングルの内、有名な曲がたくさんあります。
このオムニバス盤には12曲収録されています。ヒット曲もあり(「Walkin’ After Midnight」、「A Poor Man’s Roses」)、以前リリースされてない曲もあります(「Just Out of Reach」、「I’m Blue Again」、「Yes, I Understand」)。またファーストアルバムから5曲、そしてファーストシングルの「A Church, A Courtroom & Then Good-Bye」も収められています。
僕の一番知ってる曲はタイトルトラックの「Today, Tomorrow and Forever」です。なぜかというと、2009年に僕と同じ出身地の大好きなミュージシャン、ピート・モリナリがカバーを出したからです。ピート・モリナリのカバーはパッツィー・クラインと同じでバッキングボーカルは有名なザ・ジョーダネアーズでした。
このオムニバス盤に二つ不思議なことがあります。一つは僕が初めて聞いたパッツィー・クラインの曲「Crazy」がないことです。もう一つは二つのレコードレーベルから同じタイトルのレコードを出したけど、曲が違うことです。MCAレコードからも出しましたが、このブログのテーマはヒルトップというレコードレーベルが出したものです。
パッツィー・クラインの人生は短かったですが、その短いキャリアの中にパッツィー・クラインは歴史的に初めてカントリー音楽からポップスにクロスオーバーした女性のアーティストでした。パッツィー・クラインのおかげで1970年代にロレッタ・リンと1990年代にリアン・ライムスと2010年代にケイシー・マスグレイヴスなどもカントリー音楽からポップスにクロスオーバーできました。もちろん現在世界最大の女性スターのテイラー・スウィフトもそうです。
* KIT・PMCとは:金沢工業大学がライブラリー・センターに設置しているレコード・ライブラリー「ポピュラー・ミュージック・コレクション」の頭文字をとった略称。全て寄贈されたレコードで構成され、28万枚を所蔵している。
ジェームス・テイラー
ジェームス・テイラーは毎月第3火曜日夕方5時半「課外授業の勧め:ロスト・イン・ミュージック」のパーソナリティーです。
Patsy Cline – ‘Today, Tomorrow and Forever’ (1985)
Patsy Cline had a very short life. She died in a plane crash aged 30 on 5th March, 1963, but between 1955 and 1963 she released three albums, six EPs, and 24 singles, among which there are countless well-known songs.
This compilation has 12 songs, including big hits like ‘Walkin’ After Midnight’ and ‘A Poor Man’s Roses’. There are previously unreleased songs or songs that weren’t included on stuid albums, such as ‘Just Out of Reach’, ‘I’m Blue Again’ and ‘Yes, I Understand’. There are five songs from Cline’s debut album, including her first single, ‘A Church, A Courtroom & Then Good-Bye’.
This record also features the Patsy Cline song that I’m most familiar with: the title track, ‘Today, Tomorrow and Forever’. I know the song from a 2009 EP by one of my favourite artists, Medway-born musician Pete Molinari. Molinari’s cover is interesting because the backing vocals on his version are provided by the Jordanaires, who sing backing vocals on Cline’s original recording too.
There are a couple of things about this compilation that seem a little strange to me, though. One is that it doesn’t include the first Cline song I ever heard, ‘Crazy’ – it was featured in the 2007 Quebecois film ‘C.R.A.Z.Y.’. The other slightly odd thing is that two record companies released compilations with this title at the same time, but with very different track listings. This blog is about the Hilltop version, rather than the MCA version.
Although she lived a very short life, Patsy Cline was the first female artist to cross over from country to pop, blazing a trail and for others like Loretta Lynn in the 1970s, LeAnn Rimes in the 1990s, Kacey Musgraves in the 2010s, to name but a few. And let’s not forget the biggest female star in the world right now, Taylor Swift.
* The Popular Music Collection (PMC) is located in Kanazawa Institute of Technology’s Library Center, and is the home of 280,000 donated and catalogued LPs, which are available for listening.
James Taylor
James Taylor presents ‘Lost in Music’ at 5.30 PM on the third Tuesday of every month.
ジェームス・テイラーのPMCでみつけた!The Equals「Baby, Come Back」
2024年11月1日
The Equals(イコールズ)「Baby, Come Back(ベイビー・カム・バック)」(1968年)
イコールズはイギリスのロックバンドです。1960年代後半に数曲のヒット曲をだして、メンバーを入れ替えながら今でも活動していますが、あまり注目されていません。しかし、このオムニバスの2曲は今でも有名です。
1960年代のイコールズのメンバーは多様性がありました。5人組のうち、3人は黒人と2人は白人でした。人種だけではなく、出身地の多様性もありました。2人はロンドン出身、2人はジャマイカ生まれ、そしてリーダーのエディ・グラントはガイアナ出身です。その時代にこのような多様性があるバンドは珍しいものでした。
実は、このオムニバス盤のタイトルトラックは最初は「ホールド・ミー・クローサー」(1966年)のBサイドでした。でも、ヨーロッパのラジオ放送局の何人ものDJがBサイドの「ベイビー・カム・バック」の方が好きだったことで、「ベイビー・カム・バック」をたくさんオンエアしそれでいろんな国のチャートでナンバーワンになりました。1968年にイギリスで正式なシングルとして再リリースしたときにもナンバーワンになりました。僕が「ベイビー・カム・バック」を知るきっかけは1994年にリリースされたパト・バントンとUB40のロビン・キャンベルとアリ・キャンベルのカバーです。このバージョンにキャンベル兄弟はイコールズのバージョンと同じ歌詞を歌い、パト・バントンは新しく作った歌詞で歌う。僕はカセットでこのシングルを買いました。このバージョンもナンバーワンになりました。
この「ベイビー・カム・バック」のオムニバス盤にもう一つの有名な曲は「ポリス・オン・マイ・バック」です。ザ・クラッシュは1980年のアルバム「サンディニスタ」でカバーしました。僕の兄はCDの「クラッシュ・オン・ブロードウェイ」を持っていて、それで僕はこの曲を初めて聞きました。
このレコードにある11曲はすべてイコールズが最初に作った3枚のアルバムからとりました。1971年にリーダーのエディ・グラントは健康のためにバンドを離れました。1980年代前半にエディ・グラントは「ドン・ワナ・ダンス」や「エレクトリック・アベニュー」のヒット曲を出しました。
* KIT・PMCとは:金沢工業大学がライブラリー・センターに設置しているレコード・ライブラリー「ポピュラー・ミュージック・コレクション」の頭文字をとった略称。全て寄贈されたレコードで構成され、28万枚を所蔵している。
ジェームス・テイラー
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The Equals – ‘Baby, Come Back’ (1968)
The Equals are an integrated rock band who had a few hits in the late 1960s. They’re still recording and touring now with a vastly changed line-up, but I think it’s fair to say that these days they don’t get much attention. However, a couple of songs on this compilation, ‘Baby, Come Back’, are still well-known.
The Equals had 5 members, three Black and two White. Not only did they demonstrate racial diversity but they were also from three different countries: two members born in London, two from Jamaica, and one – band leader Eddy Grant – from Guyana. At the time, it was unusual to see bands with a mix of races and nationalities, but the Equals used that to their advantage to garner attention – helped by some catchy songs, too.
The title track of this compilation was originally a B-side to the final track, ‘Hold Me Closer’, in 1966, but apparently DJs in Europe started playing ‘Baby, Come Back’ instead and it became a number 1 in some countries. When it was re-released as a proper single in the UK in 1968, it went to number 1. I know the song ‘Baby, Come Back’ from the 1994 cover by Pato Banton with Robin and Ali Campbell of UB40, which I bought on cassette and which also went to number 1. In that version, the Campbells sing the chorus and verses from the original, with Banton adding additional verses.
The other really well-known song from this compilation is track 3, ‘Police on My Back’, which was covered by the Clash in 1980 for the album ‘Sandinista!’ and which my brother Ed had on CD boxset, ‘Clash on Broadway’.
All of the songs in this compilation are taken from the Equals’ first three albums, recorded by their original lineup. After that, members started to leave and be replaced, starting with singer, guitarist and lead songwriter Eddy Grant, who left in 1971 after a heart attack and collapsed lung. Grant wrote both ‘Baby, Come Back’ and ‘Police on My Back’. Grant would go on to have solo number 1 hits in the early 1980s with ‘I Don’t Wanna Dance’ and ‘Electric Avenue’.
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James Taylor
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ラジオ生放送の工大祭特番も模擬店も全力でっ!!
2024年10月18日
とうとう今夜から工大祭♬
準備はあと少し・・・
機材もセット、音声チェックも抜かりなく・・・
たくさん見に来てくれるかな、
インタビューさせてくれるかな、
ラジオ、聴いてくれるかな・・・
全国でも珍しい、学生がラジオ企画・制作するWAVEプロジェクト
どんなふうにやってるのか生で見れるまたとないチャ~ンス( *´艸`)
そして、模擬店も準備♡
こっちも大忙しっ
でも楽しそう~♩♬
毎年人気なんですよ~
おいしいので絶対食べてね
メインステージもこの通りっ❢
さすが金沢工業大学(#^^#)
タイムスケジュールもばっちり準備
さすがだねっ
わからないことやケガをしたら本部へ!
工大祭パンフももらえるよ
模擬店も並んでいます♡
何食べよ~
迷う~
車で来た人は看板のとおりに進んでね
さ、工大祭だよ~
楽しむぞぉ~
(なかにしみき)
工大祭ラジオ生放送までカウントダウン❢
2024年10月17日
さあ~、もうすぐ工大祭っ!
すでにカウントダウンは始まってます( *´艸`)
WAVEプロジェクトのみんなも気合い入ってるかな~?
2日間生放送の工大祭特番があります♡♡
WAVEプロジェクトについて知りたい人はここをクリック⇒WAVEプロジェクト
メインステージもどんどん完成へ。。。
ここでは沢山イベントが!
そして、模擬店のテントも準備が始まりましたっ!
なんと、WAVEプロジェクトはチゲ鍋を出します('◇')ゞ
たくさん食べてね♪
あちこちに手洗い場も設置され、衛生上もバッチリ♬
大学内には金木犀、銀木犀のペアがお迎えする建物があります(#^^#)
いい匂いが漂ってますよ~
さ、今週末は金沢工業大学へ!
どうしても来れない人は、こちら⇒FM 76.3MHzで生放送を聴きながら、楽しんでね~
サイマル放送、スマホ、PCでも聴けますっ
(なかにしみき)
準備は着々と・・・工大祭、今週末だよっ❢
2024年10月15日
今年もお楽しみっ!工大祭(≧▽≦)
テーマは「exceed」
校門前に設置されてます。。
目立つでしょっ
メインステージも立派に設置の最中~
さすが工業大学!(^^)!
安全対策もばっちり!
来場のみんなが安心して観覧できるように頑張ってます~
ちびっこたちも集合~
ガッチャードが来るよっ
近くには「ニュートンのリンゴの木」の子孫の木があって、実がなってるぅ~
どこにあるかは、当日来て探してね
でも実は採っちゃだめですよ
ちゃ~んと管理してる人がいるからね
落ちてる実は拾って大丈夫。
どんぐりもたくさんあるからね♡
そして、ラジオの生放送もあるのだっ‼
場所はここの予定。
もうすぐテントが張られるので、すぐわかります。
WAVEプロジェクトの学生たちが、生放送するんですっ(^^♪
見に来てね♬
インタビューされるかもよぉ~
みなさんをお迎えするために、一生懸命芝生を刈る彼。。。
かなりの働き者です。
せっせと、そして黙々と芝を刈る・・・
当日は姿を見せないのが残念です。。
準備は着々と進んでます。
10月18日(金)午後4時~前夜祭
10月19日(土)10:00~
10月20日(日)10:00~
待ってま~す!(^^)!
(なかにしみき)
オーソン・ウェルズ「War of the Worlds」
2024年10月1日
オーソン・ウェルズ 「War of the Worlds(宇宙戦争)」(1969年)
10月と言えば、ハロウィーンですね。ハロウィーンで最も有名なラジオ放送といえば1938年10月30日(ハロウィーンの前の夜)にありました。その放送はH.G.ウェルズの「宇宙戦争」の実験的な脚本でした。この脚本、監督と主役はオーソン・ウェルズでした。
1930年代後半に、オーソン・ウェルズは劇場の監督と主役としてアメリカで有名になりました。特に1936年ニューヨークでシェイクスピアの「マクベス」を実験的な脚本として、劇の舞台を昔のスコットランドからハイチに代えて、「ブードゥー・マクベス」と言われて多くの人から注目されました。劇場と同時にラジオの団体、「マーキュリー劇場」のリーダを活用していたオーソン・ウェルズは毎週クラシック文学を脚本として作って、放送していました。
マーキュリー劇場とこの「宇宙戦争」の脚本を作りました。ただの脚本ではなく、マーキュリー劇場の「宇宙戦争」の前半はドキュメンタリースタイルです。普通のラジオ番組を途中にブレイキングニュースが入るのようにしました。このニュースの真似は、火星人がニュージャージー州に襲来したということでした。後半にオーソン・ウェルズが目撃者を役して、襲来後の世界で頑張って生きるドラマでした。
以前このような放送はなかったということで、前半のドキュメンタリースタイルは特に実験的すぎて、あるリスナーは本当のニュースだと勘違いしてしまって、パニックになりました。実は、そういう人は少なかったけど、マーキュリー劇場、そしてオーソン・ウェルズをレジェンドに高める放送でした。
オーソン・ウェルズは1940年に世界映画歴史に素晴らしい評価をされている映画「市民ケーン」を監督、プロデュース、共同脚本、主演とすべて担当しました。
* KIT・PMCとは:金沢工業大学がライブラリー・センターに設置しているレコード・ライブラリー「ポピュラー・ミュージック・コレクション」の頭文字をとった略称。全て寄贈されたレコードで構成され、28万枚を所蔵している。
ジェームス・テイラー
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Orson Welles – ‘War of the Worlds’ (1969)
October is, of course, the month of Halloween, and one of the most innovative radio broadcasts of all time happened on 30th October, 1938 – the night before Halloween. The production was an adaptation of H. G. Wells’ novel, ‘The War of the Worlds’. The mind behind the production, and the voice at the front of it, was that of Orson Welles: director, actor, maverick, and genius.
By the late 1930s, Orson Welles had made a name for himself in the theatre as an actor and director, particularly with a radical production of ‘Macbeth’ in 1936. At the same time as he was working in theatre, he was leading weekly radio productions of classic literature with the Mercury Theatre on the Air.
It was with the Mercury Theatre that Welles created this memorable adaptation of ‘The War of the Worlds’. Instead of simply adapting the text in a traditional manner, the Mercury Theatre production used the format of breaking news bulletins interrupting so-called regular programmes and music to announce that Martians had landed in New Jersey and were invading Earth. The second half of the production followed the more traditional method of a survivor, played by Welles, experiencing the world after the invasion.
There had never been anything like this before, and that was what led some listeners to feel they had been deceived when they believed there really had been an alien invasion. Over the years, that reaction of the minority has been inflated to create the legend of this production and of Welles himself.
Orson Welles would go on to write, direct, produce, and star in one of the greatest films of all time, 1940’s ‘Citizen Kane’.
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James Taylor
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中秋の名月を楽しみましょう‼
2024年9月16日
今年の中秋の名月、十五夜は9月17日火曜日(^^♪
皆さん秋の夜長を月を眺めて過ごしませんか。
まだまだ暑いけど、朝晩少しずつ涼しくなって、鈴虫も鳴いています。
秋ですよね~
FM-N1でも、少しでも秋を感じられるよう、ススキを生けてみました。。。
ムーンパワーを浴びて、パワー全開、放送しますねっ(≧▽≦)
ラジオは FM 76.3MHz ですよ~
(なかにしみき)
ジェームス・テイラーのPMCでみつけた!Runrig「Once in a Lifetime」
2024年9月1日
Runrig(ランリグ)「Once in a Lifetime(ワンス・イン・ア・ライフタイム)」(1988年)
ランリグは1973年にスコットランドの西にあるヘブリディーズ諸島のスカイ島に設立されました。それから45年間活動をして、2018年に開催しました。このアルバム、「Once in a Lifetime」はランリグが頂点の時期でのライブアルバムです。ちなみにPMCにランリグのこの時期のもう2枚のアルバムがあります。
他のフォークバンドのように、ランリグは最初からよくライブをして、バンドとしての技能を磨きました。それでランリグのライブはとても人気になっていきました。このレコードを聴くと、明らかにランリグのライブは最高だと分かると思います。そして、ランリグのふるさとのヘブリディーズ諸島のスカイ島の影響も聞こえます。「Skye」は出身地へのオマージュです。それから、三つの曲はゲール語で歌っています。ヘブリディーズ諸島の一つの言語はゲール語です。最後の曲、「Loch Lomond」はスコットランドの伝統的な曲です。ランリグは長年この曲をライブの最後の曲に使っていました。
僕は初めてランリグを知ってるのは、グレート・ビッグ・シーというカナダ出身のバンドの2004年のアルバム「Something Beautiful」にランリグの「Pride of the Summer」をカバーしていたきっかけです。グレート・ビッグ・シーは曲名を「Beat the Drum」に変更して、歌詞とアレンジも少し変わりました。とてもいい曲です。
僕は昔からグレート・ビッグ・シーが好きで、ランリグは最近になって聞いていますが、ランリグをもっと聞くとグレート・ビッグ・シーへの影響が分かってきました。45年間活動しているレジェンド的なバンドに対して、それは当たり前のことでしょう。
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ジェームス・テイラー
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Runrig – ‘Once in a Lifetime’ (1988)
Runrig were a Scottish band formed in 1973 on the Isle of Skye, which is in the Inner Hebrides, a group of islands off the west coast of mainland Scotland. They were active in the studio and on tour for 45 years, before playing their final shows in 2018. This live album captures Runrig at their peak, in the midst of the release of a string of successful albums, two of which are also in the PMC (‘The Cutter and the Clan’ from 1987 and ‘Searchlight’ from 1989).
Like many folk bands, Runrig honed their craft by playing live and were renowned for their superb concerts, which really comes across on ‘Once in a Lifetime’. What also shines through on this record – as with all of their work – is the band’s Hebridean roots, which clearly influenced so much of their music over their long career. The song ‘Skye’, an homage to their home island, is track 8, while there are also three songs with lyrics that are fully or partly in Gaelic (‘Chì Mi'n Geamhradh’, ‘Cnoc Na Fèille’, ‘'S Tu Mo Leannan/Nightfall on Marsco’) which is one of the languages spoken in the Hebrides. The final song on the album is ‘Loch Lomond’, a traditional Scottish song that Runrig made their own and regularly used as the final song of their concerts.
I actually came across Runrig via another folk band, Great Big Sea, who covered the Runrig song ‘Pride of the Summer’ on their 2004 album ‘Something Beautiful’. Great Big Sea renamed their version ‘Beat the Drum’ and changed the arrangement and lyrics enough to make it their own.
I’ve been listening to Great Big Sea for many years while Runrig are still fairly new to me, but the more I listen to Runrig, the more I can hear their influence in Great Big Sea’s music and live performances. Of course, with such longevity, there are bound to be plenty more bands influenced by a band like Runrig.
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James Taylor
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ジェームス・テイラーのPMCでみつけた!Status Quo「12 Gold Bars」「12 Gold Bars Volume II」
2024年8月1日
Status Quo(ステイタス・クォー)「12 Gold Bars(12ゴールド・バーズ)」(1980年) &「12 Gold Bars Volume II(12ゴールド・バーズVolume II)」(1984年)
今月のブログは2枚のレコードについてを紹介します。2枚のレコードはステイタス・クォーのオムニバスです。1枚目の「Volume I」は1972年から1979年のシングル、そして2枚目「Volume II」は1980年から1984年のシングル、ステイタス・クォーの一番売れていた時期の曲はこの2枚のレコードにあります。
こちらのレコードにはないですが、ステイタス・クォーは最初に長いインストルメンタルがあるプログレロックを作曲していて、そして最初のヒット曲はサイケデリックポップの「Pictures of Matchstick Men」でした。しかし、ステイタス・クォーのファーストアルバムとセカンドアルバムはあまり売れてなかったので、バンドは音楽のスタイルを変えました。
その後、3枚のアルバムを作り、新しい道を進んでいたステイタス・クォーはやっと落ち着いて、自分たちに会うスタイルを見つけました。この新しいスタイルはハード・ロックとブギウギを混ぜて、キャッチーなリフを使って、覚えやすいコーラスがあるブギ・ロックでした。これはこの2枚のオムニバスで紹介しています。
僕が小さい頃、おじいちゃんのステイタス・クォーのオムニバスのカセットがありました。遊びに行った時、僕と兄のエドがこのカセットを楽しく聞いていました。そのカセットと「12 Gold Bars」には同じいい曲がたくさんあります。僕が特におすすめの曲は「Volume I」からの「Rockin’ All Over the World」、「Paper Plane」と「Whatever You Want」、そして「Volume II」からの「What You’re Proposing」、「Marguerita Time」と「The Wanderer」です。
昔からのバンド、そして昔から同じ服やヘアスタイルで少しバカにされるステイタス・クォーは1960年代から2020年代に活動していて、そして1970年代前半から1980年代後半にヒットアルバムとヒット曲をずっと出していたことで、イギリスで最も売れているバンドのランキングで上の方にいます。
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ジェームス・テイラー
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Status Quo – ‘12 Gold Bars Volume I’ (1980) & ‘12 Gold Bars Volume II’ (1984)
These two 12-song compilations showcase Status Quo’s most commercially successful era. Volume I contains singles from 1972 to 1979, while Volume II covers 1980 to 1984.
Although not featured here, Status Quo began as a prog rock band playing songs with long instrumental passages, and their first big hit was a psychedelic pop-rock song, ‘Pictures of Matchstick Men’. Their first and second albums were not successful at all, failing to chart, so the band changed musical direction.
It took three more albums for Status Quo to hit their stride with their new direction, which is what you hear on these compilations: hard rock mixed with boogie woogie to create a kind of boogie rock, guitar-led, with catchy riffs and choruses that are easy to sing along to.
When I was a little boy, my grandfather had a double cassette Status Quo compilation called ‘Rockin’ All Over the Years’ (1990), which my brother and I loved to listen to when we visited. Many of the same songs are featured on ‘12 Gold Bars Volume I & II’. There are so many good tunes on these albums, but if I had to pick highlights, I’d go for ‘Rockin’ All Over the World’, ‘Paper Plane’ and ‘Whatever You Want’ from Volume I, and ‘What You’re Proposing’, ‘Marguerita Time’ and ‘The Wanderer’ from Volume II.
Status Quo have been mocked over the years for their music, which is derided by some as repetitive and simplistic, for their appearance, as they kept their long hair and pony tails into their 60s, and their clothes, as they often wore and still wear denim. But at their peak, Status Quo churned out hit singles and hit albums, both singles and albums, and thanks to their longevity and prolificacy, in terms of top 10 singles and albums, weeks spent on the charts, and sales, they are among the most successful artists of all time.
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ジェームス・テイラーのPMCでみつけた!Hunters & Collectors「Human Frailty」
2024年7月1日
Hunters & Collectors(ハンターズ・アンド・コレクターズ)「Human Frailty(ヒューマン・フレイルティ)」 (1986年)
ハンターズ・アンド・コレクターズはオーストラリア出身のパブロックバンドです。パブロックというのは、ギターのリフが中心の、シンプルなロック音楽です。このような音楽は、お客さんがたくさん入っている狭いパブやバーで演奏するのをピッタリな音楽です。しかし、「ヒューマン・フレイルティ」はただのロックアルバムではありません。
「ヒューマン・フレイルティ」はとてもいいロックソングたっぷりなアルバムです。軽く聞くと、シンプルな曲ばっかりだと思うかもしれませんが、実は機微なところがたくさんあります。例えば、1曲目の「セイ・グッバイ」のサビで性の役割を逆にします。ソングライターのマーク・セイモアは、男性と女性両方とも歌える曲を作りたかったと語った。いろんな曲は恋の辛さを歌詞にしています。
また、「ヒューマン・フレイルティ」の一つの曲は目立ちます。これは3曲目の「スロー・ユア・アームス」です。これはバラード曲ですが、バラード曲はとても感情的です。「スロー・ユア・アームス」はそうではありません。もちろん歌詞は恋についてですが、恋は儚いという気持ちを伝える歌詞です。この曲はオーストラリアではベスト曲ランキングで上位です。実は、このアルバムにある「スロー・ユア・アームス」はハンターズ・アンド・コレクターズの3回目のバージョンです。1回目と2回目はあまりラジオやリスナーから注目されていませんでしたが、3回目は成功しました。「スロー・ユア・アームス」は他のアーテイストにも人気の曲です。マーク・セイモアの弟のニックのバンド、クラウデッド・ハウスはよくライブで演奏していて、開催する前の最後のライブもそうでした。僕と兄のエドはこの機会に「スロー・ユア・アームス」を初めて聞いて、そしてハンターズ・アンド・コレクターズを初めて知りました。クラウデッド・ハウス経由でパール・ジャムのボーカリストのエディー・ヴェダーは「スロー・ユア・アームス」を知って、時々ライブで演奏をしていました。そして、2003年オーストラリアのパース市のライブでマーク・セイモアと一緒に演奏しました。「スロー・ユア・アームス」は誰でも歌いたくなる、誰もが歌詞の気持ちの分かる曲です。
個人的に思うことですが、「ヒューマン・フレイルティ」と他のロックアルバムの違いは金管楽器です。ジャック・ハワードのトランペット、ジェレミー・スミスのフレンチホルン、マイケル・ワォーターズのトロンボーンはマーク・セイモアの曲にプラスアルファになって、ただのロックアルバムより面白くなります。
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Hunters & Collectors – ‘Human Frailty’ (1986)
Hunters & Collectors are an Australian rock band, generally described as “pub rock”. What does that mean? Well, Australian pub rock refers to a type of rock that was focused on making loud rock music with heavy guitar riffs, well suited to playing in small, crowded pubs and bars. But ‘Human Frailty’ is not just a simple rock album.
There are so many good rock songs on this album, and for an album that on a surface listen sounds down and dirty and masculine, there are some surprising subtleties, not least the subversion of gender roles in rock music. This is most evident in album opener ‘Say Goodbye’, with its chorus: “you don’t make me feel like I’m a woman anymore”. Songwriter Mark Seymour said he wanted a song that men and women could sing along to, and it’s amusing to think of a room full of drunk men shouting that line at the tops of their voices. Like a lot of the songs on the album, ‘Everything’s on Fire’ is also about relationship problems, something that most people can relate to in some way.
But there’s one song on ‘Human Frailty’ that really stands out: track three, ‘Throw Your Arms Around Me’. It’s a ballad, but not a mawkish one; just an apparently simple but effective expression of love and how it is often fleeting. ‘Throw Your Arms Around Me’ is frequently rated as one of the best Australian songs ever. The version on ‘Human Frailty’ is actually the band’s third attempt at recording it, and it was this version that finally gained traction. It’s a song that brought Hunters & Collectors to a new audience, via Mark Seymour’s brother Nick’s band, Crowded House, who would often cover it in their live shows. Crowded House included it in their huge Farewell to the World concert on the steps of the Sydney Opera House in 1996, which was how my brother and I discovered the song and then Hunters & Collectors. Eddie Vedder, the lead singer of Pearl Jam, also got to know the song thanks to Crowded House, and would occasionally play it in concert – and in Perth in 2003, he did so with Mark Seymour. It’s one of those songs that has a strange ability to unite a group of people, wherever and whoever they are, to sing along.
I think what separates ‘Human Frailty’ from other rock albums for me is the horns: Jack Howard’s trumpet, Jeremy Smith’s French horn, and Michael Waters’ trombone add an extra dimension to Seymour’s songs that lift them above standard rock and help make ‘Human Frailty’ an interesting listen.
* The Popular Music Collection (PMC) is located in Kanazawa Institute of Technology’s Library Center, and is the home of 280,000 donated and catalogued LPs, which are available for listening.
James Taylor
James Taylor presents ‘Lost in Music’ at 5.30 PM on the third Tuesday of every month.